人間の心理を追求した「どんでん返し」

私も含めて多くの人が頭にイメージするどんでん返しというのは、くるくると何度も回るものだと思います。

でも、甲賀の忍者屋敷にあるどんでん返しの1つは、0.5回転(半回転)すると回らなくなってしまうものがあります。

それがこのどんでん返しです。ちびっこ忍者の背中の後ろにある壁のようなものがどんでん返しになっています。

回らないどんでん返しと落とし穴の仕掛け

現在は忍者ではない私たちのような普通の人間でも、2階に上がったり降りたりできるようにはしごが付けられていますが、当時はありませんでした。

なぜ、そのような仕組みになっているかというと、そこには人間の心理をうまく利用した巧みな罠が仕掛けられているのです。

この仕掛けを聞いたときは、忍者を敵に回すと恐ろしいと心底思いました。

慌てて追いかけるとそこには罠が・・・

敵に追いかけられた時、忍者は半回転しか回らないどんでん返しを使って逃げます。

当然、忍者を追いかけている敵もどんでん返しを使って追いかけなければなりません。

忍者が右の端を押してくるっと回って逃げた時、追いかけている人間の心理としては、どんでん返しのどの部分を回すと思いますか?

私もそうでしたが、おそらく多くの人が忍者と同じように右の端を回して追いかけようとするはずです。

どんでん返しの扱いに慣れていないわけですから、忍者と同じように真似をしようとするはずです。

でも、このどんでん返しは半回転すると止まるので、もう一度回すためには、今度は反対の左の端を押さなければなりません。

命をかけた決闘をしている場面で、見た事もなく使った事もないどんでん返しが回らなければ少しの時間慌ててしまいますよね。

反対の左端を押すと回るという事に気付くまで5秒とか10秒、場合によってはもっとかかる事もあるでしょう。

どんでん返しで遅れを取ってしまった追っての心理状態としては、とにかく急いで追いかけなければという慌てた冷静ではない心理状態になっていますよね。

どんでん返しで敵が少しの間とまどっている間に忍者は、どんでん返しの裏側にある床板を外します。

すると深さ3メートル以上もある落とし穴が口を開けます。

忍者屋敷の落とし穴は3メートル以上の深さになっている

忍者とは反対の左端を押すと回転するとわかった敵は、大慌ての心理状態になっていますので、どんでん返しを回すとすぐに忍者を追いかけようと前のめりになっているはずです。

そこに深さ3メートル以上の落とし穴がまっているのです。当然、追っ手はそこに落ちるしかありません。

ここまで人間の心理を考えて作ってある仕掛けって恐ろしいですよね。

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