忍者屋敷のからくりで最も有名なものは「どんでん返し」ですよね。
特に忍者に興味の無い人でも「大どんでん返し」という言葉を日常会話でも使うのでご存知だと思います。
甲賀流忍術屋敷にも、どんでん返しはもちろんあります。
甲賀流忍術屋敷には、どんでん返しが2つあって、それぞれタイプが異なるので1つずつ紹介していきます。
まず、シンプルなタイプのぐるぐると回るどんでん返しです。
主の部屋の押し入れの奥にこっそりと仕掛けられています。今風に言えばマスターベッドルームのクローゼットの奥の壁の部分です。
押し入れの一番置くの壁のどちらかの端の部分を押すとくるっと回転して向こう側の廊下に出て逃走する事ができます。
せっかくですので廊下側から見た画像も紹介します。
廊下側から見るとこのような感じです。そのまま居間(リビング)を通って外に脱出する事ができます。
当時は電気がなかったので、夜になると真っ暗だったはずです。
どんでん返しがあると知って、いつも訓練している忍者にとってはうまく利用できたはずですが、知らない敵などの侵入者にとっては、発見するのは難しいでしょう。
それくらいうまく作られていて、ぱっと見たかんじはただの壁にしか見えません。電気のない暗闇だとどんでん返しの仕掛けを発見するのは不可能だったでしょう。
分かってしまうとシンプルな仕組みですが、実戦などの緊急事態には多いに効果を発揮した事でしょう。